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Profile Story

​松本真由美プロフィールストーリー

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誕生から社会人まで

私は大阪の下町・生野区という街で、紳士服仕立て業を個人事業として営む家の三女として生まれました。私が幼稚園に入る前までは、わりと裕福な家庭だったと思います。ところが、私立の幼稚園に入園するも、二人の姉が習っていたバレエやピアノを習わせてもらえなくなり、幼いながらも「家業に何かマズイことが起こっているのかな?」と、うっすら感じていました。

 

当時の実家の収入は、納めた洋服と現金とを引き換え。銀行振り込みではない時代です。納品先からのお金を、これは生活費、学校に払う給食費、と封筒に小分けしていく母。給料日当日だというのに、あっという間にお金が無くなる様を目にしていました。

 

「うちはなんで○○ちゃん(サラリーマン家庭の友達)のところみたいにお金が無いの?『工賃をもうちょっと上げて』って交渉したら、うちもお金に困らないんじゃないの?」

 

などと生意気な意見をしていた記憶があります。そのせいか、のちに社会人となった三姉妹はみな家業を継がず、交渉が必要な営業的な職種の会社員になるの でした。

 

でも、これらの経験は、「お金というのは、両親が毎日夜遅くまでミシンを踏んだ結果得たもの」「だから、お金はとてもありがたい」「でも、お金は使うとなくなる」という3つのことを体感できる良い機会だったと思います。両親から「お金の勘定だけはできるようになって欲しい!」と言われた私は、バレエやピアノを習うことは反対されましたが、6歳からそろばんを習うこととおこづかい帳を付けることが義務づけられました。これも今となっては良い経験でした。職人気質で口下手で、手先は器用でも不器用に生きてきた父。絵にかいたような陽気な大阪のおばちゃんである母。三人娘を愛情たっぷりに育ててくれた両親にはとても感謝しています。

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25年間の職業経験で得たものは?

新卒から起業するまでの25年間、様々な職業を経験しました。

 

まずは大手家電販社に入社。事務と営業(正社員)を経験。以下、広告営業(契約社員)/LEDディスプレイ商社営業(正社員)/絹製品販売代理店店主(個人事業主)/省エネ設備営業(正社員・管理職)/地方銀行渉外(パート)/大手自動車メーカー事務(派遣社員)/大手都市銀行ロビー案内係(パート)/独立系FP法人にて企画営業(見習生から正社員)。

自己都合、他己都合の双方があったとはいえ、転職回数が多すぎるし、お世辞にも立派なキャリアと呼べるものではありません。しかし、たくさんのプラスの経験もマイナスの経験も重ねてきたからこそ、人生をかけて取り組みたい天職を見つけることができました。

 

その職業こそが「独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)」。「特定の金融機関に所属せず、中立的な立場で顧客にアドバイスをする」という素敵な職業です。

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様々な職業経験で得た、プラスの経験とマイナスの経験とは?

【プラスの経験】

・ルート・テレアポ・飛び込み・管理職。「営業」と名の付く仕事のほとんどを経験できた。

・正社員・契約社員・パート・派遣・個人事業主。様々な働き方を体験できた。

・正社員で営業の頃は、歩合給制でガンガン稼ぐことを理念とした。

・地方銀行と大手都市銀行では、銀行員と顧客の間のパート職員という立場から、金融業界を垣間見ることができた。

・次に挙げるマイナスの経験のおかげで、結果として、お金についてのイタイ経験はすべて体験談として話せる。お金のことに悩む人の気持ちを心から理解できるようになった。

 

【マイナスの経験】

・数多くの転職の理由。それは…

古風な社風に耐えられず/社内恋愛で傷心/社長が会社のお金を私的に浪費したあげくに急死/「社長」や「会社」が信用できなくなり、個人事業を起こすも、頑張りすぎて体を壊す/設立から携わった会社で管理職に就くも、その仕事を捨てて夫の転勤についていく決意をした/姑に「働く女性」「残業する女性」を全否定され、残業のないパートや派遣の仕事しか選択の余地がなく/契約期間の定めのある派遣の仕事は、どんなに頑張っても契約期間満了で雇止めになる/何としても、独立系FPになりたくなった。

・働けども、働けども、我が暮らし楽にならず。その原因は「よく稼ぎ、よく使う」「付き合いで加入したよくわからない生命保険」「結果的に身の丈に合わなくなってしまった住宅ローン」「相方の親が退職金で投資デビューに失敗」。

 

・結婚、離婚を経験。新婚当初の30歳代前半は、世帯年収1000万円超のリッチな暮らし(ただし浪費癖もつく)/住宅ローンを含む様々な負債は最大4,000万円/様々な協議ののち離婚が成立した時点で、36歳・無職・所持金はたったの5,000円!?となる。/健康・生きがい・人間関係(家庭)・お金のほぼすべてを失った。

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プラスの経験とマイナスの経験を活かして起業するまで

すべてを失ったとき、地方銀行勤務時代に取得した「ファイナンシャル・プランニング技能士3級」をさらに深めることを、ハローワークから勧められました。しかし、当時ハローワークのFP2級受験講座は大変な人気で、講座を受講するための学科試験と適正テストがありました。そこで私はその試験に落ちてしまったのですが、生きる力が弱っている人を神は見放しません!直前に就職試験に受かった人が出て、繰り上げ合格で私も受講できることになりました。

 

その講座は、のちに「奇跡の講師陣」と呼ばれるものでした。講師はいまなお実務の第一線で活躍されている大先生ばかり。講義内容が大変素晴らしいのは当然のことで、毎日が楽しくて目からウロコ。私にとって、これまでの波瀾万丈人生の棚卸しの時間になりました。そして、「この先生方のようになりたい!」と思ったのです。同時に、先生方を通して「独立系FP」という職業があることを初めて知りました。

 

同じ講座の受講生の皆さんはFP資格を就職に活かそう!と考えていらっしゃいましたし、ハローワークもそれを勧めるのですが、数字だけで評価が決まる営業職には疲弊していた私は、もう独立系FPになることしか考えられなくなっていたのです。

 

私は、「独立系FPって、どうしたらなれるのですか?」「ほぼ営業職しか経験がないのですが、独立系FPになれますか?」「独立系FPって儲かりますか?」などと、授業の後の先生方にどんどん質問しました。時には丁寧に、時には「うるさいヤツだ」と困惑されながら付き合って下さった、この「奇跡の講師陣」から学んでいなかったら、今の私はないと言っても過言ではありません。本当に感謝しています。

 

ただし、いくら魅力的な講義を受けても、試験を受験して合格するのは自分です。試験対策の勉強より、独立系FPについて調べたり、マネーセミナーに行ったり、独立系FP事務所に「見習いでいいので雇ってもらえませんか?」と、得意のテレアポで職探しをしようとしたり(ド素人が応募できる独立系FP事務所の求人はまぁないのですが)。こんなことに夢中になっていた結果、受験勉強についてはおろそかになり、試験直前に挫折しそうになっていました。

 

そんな折、奇跡の講師陣のうちのお一人である税理士の備順子先生から一通のメールをいただいたのです。

 

「生きる力が弱っている時に出合った事は宝物。 あなた自身の心や体を実験台に苦しんできた経験は、日本の悩める人たちの為にきっと役に立つ。 あなたがFPにならないことが、 どれだけ日本の社会の損失になるか分かっていますか? あなたの情熱が試験の神様を動かすこともあるかもしれない。今できる最善を尽くし、まずは試験会場へ行くこと。健闘を祈ります。」

 

私は感動し、泣きながら過去問題集に立ち向かいました。幸い試験の神様も現れ、FP2級技能士は学科・実技とも1発合格。この資格のおかげで独立系FP会社に見習いとして入れて頂くことができ、約5年間修業させていただきました。この間にFP1級技能士とCFP®資格を取得。こちらでの経験にも感謝せずにはいられません。

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円満プランニング開業とこれから

ところで、一定水準を認定する国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」は、いまや111.3万人※を突破しています。これらの有資格者の大半は、銀行や証券会社、保険会社などに勤務しています。私が積んだイタイ経験の「付き合いで加入したよくわからない生命保険」「結果的に身の丈に合わなくなってしまった住宅ローン」「相方の親が退職金で投資デビューに失敗」…すべては、その有資格者の提案を受け入れてきたまでのことではないのか?

※一般社団法人 金融財政事情研究会ホームページより。 2002年度~2015年度のFP技能士3級・2級・1級の総計」

 

なんでこうなるの??

あ、そっか。窓口の人の仕事は営業だ!

 

営業は長く自分が経験しました。営業の仕事は数字を挙げること。売らなければ、社内での評価は下がり、給料が下がり、最悪、職場での居場所がなくなります。買う側に一定のリテラシー(自分で理解して判断する力)がないと、お客様は売り手の食い物にされてしまう時代なのです。

 

家電製品でも、洋服でも、食品でも。目に見える「モノ」はある程度判断できるのに、なぜ虎の子である「お金」は金融機関の人任せにしてしまうのだろう? それがどんなに危険なことかは、痛い目にあった人だけが知っています。お金についてのリテラシーを向上させることは、これからの日本では、夢を叶えるため、老後の不安をなくすため、そして自分を守るために必須となります。

 

波瀾万丈な人生を歩んだ私が起業する際、社名を「株式会社円満プランニング」としました。私がいうところの円満とは、お金のことで困らない、お金のことで揉めないことを意味します。プランニングとは、文字どおり計画することです。将来、お金のことで困ったり、揉めたりすることのないようにするためには、ある程度の計画性が必要です。そのために必要な知識がファイナンシャル・プランニングであり、その知識を自分の営業成績のためではなく、顧客の生活設計のために活かすことができる職業こそが、「独立系FP」というわけです。

 

弊社がどのような理念で行動し、お客様の信頼にお答えしたいのかは2016年4月15日に発表した「お客様への宣誓」こちらに記しています。個人のお客様からは「新聞の定期購読料ほどの安価な費用で家計の安心が買える」と信頼を頂いております。顧問先企業様からは「保険加入や住宅購入の際はおかん(顧問FP・つまり私のこと)に確認してからハンコを押すように」と、安心して従業員様をお任せいただいております。

 

お金の悩みにズバッと本音で答える、ちょっぴりお節介な大阪のおばちゃんが「ご円満に!」を合言葉に、今後も精力的に活動を続けてまいります。

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